IT業界で一般的な働き方として挙げられるのが、正社員と派遣、フリーランスの3つです。それぞれ特徴は大きく異なるので、エンジニアを目指すなら働き方をしっかりと比較検討しておきましょう。正社員と派遣は、ともに企業と雇用契約を結ぶ働き方です。正社員は誰もが知っている通り、期限の定めなしで企業に雇われる働き方を指します。雇用契約に期限が定められていないので、業績悪化によるリストラなどが起こらない限り、本人が望むなら定年まで働きやすいのが魅力です。一方、派遣は人材派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で働きます。

正社員は安定感があるものの、会社からの命令を拒否するのは難しいでしょう。また、正当な理由なしに転勤を断れないのは、代表的なデメリットと言えます。そして、派遣の仕事内容は事前の契約に基づくため、契約にないことを求められた場合は断っても問題ありません。そのため、自分のペースで働きやすい特徴があります。しかし、契約が更新されない可能性があるのは大きなデメリットでしょう。

フリーランスは、正社員や派遣とは異なり、企業と雇用契約を結ぶことはありません。個人でクライアントの依頼を受け、報酬を得る働き方です。働き方改革の影響で正社員以外の働き方も一般的になってきたことから、IT業界でもフリーランスとして独立する人が増加しました。高収入を目指すことも可能な反面、単価の低い案件や案件の数をこなせない場合、収入がゼロになる恐れがあるのが難点です。